習慣逆転法とは悪習慣と無理にやめようとせずにその悪習慣をしなければならないという不快なものにしてしまおうという方法です。
悪習慣というのは脳の中で快の感覚とその行動が一致している場合に起こしてしまう行動です。
ダイエットをしている人が甘いものをついつい食べてしまうのは脳の中ではドーパミンが分泌されて一時的ではありますがとても気も良い行動としてあまりものを認識します。
そこで甘いものを必ず食べなくてはいけないというように義務化するのです。
毎日何時ないは甘いものを食べなくてはいけないいった義務化によって最初は全く苦にならないと思っていた甘いものを食べたくない日であろうと、食べなくてはいけないといった状況に自分を追い込むのです。
そこで脳の中には甘いものを食べる行動が不快な感情と結びつきます。
すると
甘いもの=快だったのが
甘いもの=不快と変わっていき
その不快な行動をしなくなるといった方法なのです。
人間というのは快を感じたものには自分から近づいていく習性があります。
逆に不快というものには近づこうとはせずに避けようする習性があるのです。
このように悪習慣だと思う物を「したい」という感情から「しなければならない」という感情へ意図的にもっていってやることにより、その悪習慣を断ち切ることが出来るのです。
親が出来る子供への習慣逆転法

子供のゲームをする時間があまりにも長くて注意してもやめないと困っていたとします。
毎日3時間ほどのゲームをしていたとしてその習慣を逆転させてしまうのです。
子供のゲームを今日はしないといった日でも他のことをやめさせてでもゲームをさせるのです。
1日3時間のゲームを約束しておくのもとても効果的です。
「ゲームをしたくない」といった場合には「約束したでしょ?」と必ずゲームをさせることでゲームがとても不快に感じて嫌な行動と結びついてしまうのです。
そしてゲーム=不快となり自然とゲームをやめてしまうのです。
これを逆にしているのが勉強です。
勉強は大事だからしてほしいと親が思っていても「しなければならない」といった行動とさせることで宿題や勉強を不快に思いやりたくなくなってしまうのです。
勉強=楽しいといった行動へ落とし込むことが勉強をさせる方法としてはとても大事なことなのです。
拮抗反応法

拮抗作用を利用した悪習慣を断つ方法です。
拮抗作用とは生物の体のある現象に対して二つの要因が同時に働いて互いにその効果を打ち消し合う作用のことです。
要するに一つの行動でもう一つのことを出来なくしてしまうということです。
甘いものを食べてしまうひとがどのような気持ちや行動のあとに食べたくなるのか?
大抵の人が食後に食べたくなる、空腹時などに少しつまみ食い程度に食べたくなるなどが多いとします。
そこで拮抗する行動をとるのです。
食後に甘いものが食べたくなったらすぐにガムを噛むといった行動を起こすことでガムを食べながら甘いパフェなどは食べる気が起こりづらいでしょう。
空腹時に甘いものをつまみたくなったらゼロカロリーの蒟蒻ゼリーを時間をかけて食べる。
など甘いものを食べるといった行動を別の行動で塞いでしまうのです。
自分の悪習慣を拮抗反応で制御することで最初は苦痛でキツイと感じることがあっても毎回やっていると習慣になって食後のガムが当たり前になったりします。
拮抗反応法の次のステップ

悪習慣を上手に断ち切った後にはその悪習慣を良い習慣へ置き換えてしまいましょう。
食後に甘いものを食べていた人は食後にガムを噛むと同時に腕立て伏せを10回やる。
といったようにガムを食べたら腕立て伏せを一括りの習慣へ置き換えてしまうのです。
ここで大事なのは良い習慣を最初から無理に始めないことです。
無理に始めようとすると今までの悪習慣の断ち切りに成功していたのに良い習慣がとても不快に感じて元の木阿弥になってしまいます。
まずは食後にガムを噛み、腕立て伏せ1回から始めるのです。
腕立て伏せ1回であれば全く不快にならずに出来ます。
この習慣をまずは続けていくのです。
すると今まで悪習慣だったのが食後には良い習慣に変換されて結果的に痩せてしかも筋肉まで付くといった最高の結果になるのです。
まとめ

習慣逆転法は悪習慣を断ち切るためにあえて義務化することで人間の脳へ不快を結びつけることでその悪習慣を断ち切る方法です。
人間というものは無理矢理断ち切ろうとすると2倍の欲求を出してしまい、我慢した2倍の行動を起こしてしまうという研究結果も出ています。
意志力で我慢するのは人間には到底無理なのです。
どうしても習慣逆転法で辞められない場合は拮抗反応法を使うといいでしょう。
悪習慣と拮抗するものをとりいれて出来ない状況をあえて作り出しましょう。
人間は習慣の塊に過ぎません。
悪習慣を良い習慣へ置き換えてよりよい人生にしたいものです。