人間というのはものの見方で行動もやる気も全て変わってきます。
今回はマーケティングに良く出てくる裸足の国で靴を売るセールスマンの話をしようを思います。
靴を販売する別々の会社のセールスマンが2名同じタイミングでアフリカに派遣され靴の市場調査を行ってこいと任命されました。
現地に到着するやいなや2人のセールスマンは本社へすぐに報告をします。
A社のセールスマン
この国は全ての人が裸足です。靴は売れる見込みがありません。
B社のセールスマン
この国は全ての人が裸足です。靴の効果を知ってもらえば無限大の市場です。
このように同じ裸足の国に行って市場調査をして報告するにしてもと捉え方でどのようにでもなるのです。
このA社とB社のセールスマンはどちらが正しいということはありません。
A社のセールスマンの場合
誰もがこのように感じ、本社へ報告すると考えてしまいます。
そもそも靴を履く文化が無く靴を必要としていなければ市場価値としては全く無いに等しいのです。
靴の魅力が伝わらず1足も売れなければ撤退した理由は正解なのです。
B社のセールスマンの場合
B社のセールスマンの方が前向きで素晴らしい考え方のように思えます。
もちろん靴の魅力をしっかり伝え、靴の価値をわかってもらえば市場は無限大です。
可能性を信じ行動する活力をもらえるのはやはりB社セールスマンの考え方です。
レッドオーシャンとブルーオーシャン

レッドオーシャンとは業界自体が成熟しており競争が激しい市場のことです。
この市場だと次々に企業が参入してくるため、他社を出し抜くのはとても至難の業です。
企業の大きさや資金力などにも左右されるためかなり厳しい市場だといえます。
ブルーオーシャンとはレッドオーシャンと反対にまだ開拓されていなく、競争相手が全くいない市場のことです。
この市場だと一度需要を勝ち得てしまえば競争相手は全くいない為、独占で商売などが成立します。
ブルーオーシャンは競合がいない為稼げる可能性が圧倒的に高いのが特徴ですが企業などが次々に参入して成熟してくるとレッドオーシャンになってしまう可能性をかなり秘めています。
裸足の国で靴を売る
裸足の国では靴の需要は現在では皆無に等しいですが一度市場に火がついてしまうと爆発的に売れる可能性があります。
まさにブルーオーシャンの市場だと言えます。
靴の価値をしっかり伝える技術は求められますが今現在靴なしの生活は考えられない日本人にとってはとても魅力のある市場だと言えるでしょう。
歴史に学ぼう

日本人の私たちでもこのようなことは起こっているのをご存じですか?
それはスマホ市場です。
一昔前はスマホは必要ないという人が大半でガラケーでも事足りるのが当たり前の市場でした。
まさに裸足の国状態でした。
しかしスマホで動画や音楽が聴けてしかも地図なども見れる、お財布の変わりにまでなるとスマホの価値はとんでもなく爆上がりしました。
まとめ

仕事や生活をする上で人の捉え方は様々です。
同じ事柄に対してもA社のように市場が無いと判断する人もいればB社のように最高の市場だと捉えることもできます。
どんな市場も最初は考えられないようなことから始まります。
まずは自分の頭で考え行動できように日々訓練したいものです。