ウィンザー効果とは「第三者の言葉にはとても信頼性がある」という心理効果です。
アーリーン・ロマネスク(1923年~2017年)による「伯爵夫人はスパイ」に由来すると考えられています。
作中でウィンザー伯爵夫人が「第三者の誉め言葉がどんなときでも一番効果があるのよ、忘れないでね」と言った為です。
ウィンザー効果とは

「私はとてもすごい人です」と言った所で受け取りての相手は「なに自慢してんだよ」と、あまり素直に良く受け取る人はいないでしょう。
むしろ嫌悪感すら抱くひとも多いかもしれません。
しかし、他の人が「あの人すごい人なんだよ」と言うようなら他の人に凄いと言わせるくらいすごい人なんだと納得して受け入れてしまうでしょう。
ウィンザー効果の代表的な例としては食べログなどの口コミサイトが現代では信頼性を獲得しています。
アマゾンなどでも評価がしっかり可視化できることによって第三者目線の情報を仕入れ、信頼性が確立されて人の行動へと誘導されているのです。
どうして第三者が言った方が信頼性が増すのか

広告などで商品や店を紹介する場合に、自社の良い所をプレゼンしても悪い所をあえてプレゼンする人はいません。
芸能人を起用した場合でも同じです。
金銭が発生していて利害関係が完全に確立されているのでデメリットをあえて告知する人なんいうのはいません。
そこで大事になってくるのが利害関係の全く無い意見を聞く事なのです。
第三者はいちいちウソを言って良く見せる必要はありません。
さくらでもない限り、ウソを言ってしまった場合は「ウソをつく人」と言うレッテルを張られるのでデメリットしかありません。
ですから第三者の意見の方がとても信頼性が増し人が行動をおこすのです。
近年では口コミを全て公開するのが主流となっています。
良い意見しか無い口コミには逆にあやしさが満載になってしまい信頼性が無くなってしまいます。
悪い意見もあり、尚且つ良い意見の方が多いと、とても良い印象を与えるのです。
今はウソを言わないインフルエンサーの方が熱い

大勢から見られるインフルエンサーはネガティブな事や意図としない軽はずみな発言でも叩かれることが多くなります。
ですからあまり悪いことは言いたくありません。
しかし商品などを利害関係なく紹介した場合に良い部分だけ言っている人はあまり信頼されません。
例えば
嫌いな所はズバズバ切り捨てて、発信をしている人はとても信頼があります。
嫌いなものは嫌いをハッキリ言うし、悪いものや商品にデメリットもしっかりと言っている人は、見ている人からすると「この人が言っているから間違いない」という見方をします。
意見をハッキリ言う人が「良い」と言っているものなら信頼性が増し、購入に至るケースが多いのです。
日常で使えるウィンザー効果

日常では自分が思っていることを相手に伝えるのは簡単ですが、どうしてもただ褒めるだけだとお世辞ととらえてしまう人も少なからずいます。
しかし第三者が言っていたということにするととても効果があります。
ある社員が「挨拶が元気良くていいね」と言うよりは、「挨拶が元気が良くていいと部長が言っていたよ」など特に褒められてうれしい人の言葉として言ってあげることによってその人の承認欲求も満たせるし、今後の意欲も掻き立てることができます。
やはり人間は褒められるともっと頑張ろうとします。
特に普段生活をしているなかで、面と向かって褒めるのは多少恥ずかしい部分があります。
そこで第三者を使ってほめることによりウィンザー効果も発揮できて一石二鳥なのです。
まとめ

ウィンザー効果とは第三者からの言葉はとても信頼性があるという効果です。
自分自身で全てを自慢するよりは第三者に良く言わせるような努力をすることが大事です。
日常生活で上手に使いこなせば、相手の承認欲求を満たすこともでき、意欲を掻き立てることもできます。
お金がかかる事ではないので、ウィンザー効果を上手に使いこなしたいものです。