テンションリダクション効果とは心理的な緊張状態から解消されたときに注意力が散漫になり警戒心が弱くなるとうい心理効果です。
テンション(tension)=緊張を意味し、リダクション(reduction)=解消、消滅を意味します。
日頃巷にはびこっているテンションリダクション効果はマーケティング手法としてとても使われています。
車などの高い買い物を何日も考えて購入を決断し、ディーラーで決断の意思を伝えた後にオプションとして「○○を付けるととても快適なカーライフになります」と言われると財布の紐が緩んでついつい購入してしまいます。
このように緊張が解消されたあとについで買いを行ってしまうという心理効果なのです。
様々な場所で使われているテンションリダクション効果

最近よく目にするのがamazonなどで購入をしようと物を探していた場合にこの商品を購入された方のよく一緒に購入されている商品を紹介している閲覧を良く目にします。
このように、これを買った人はこの商品も使う可能性が高いと考えて購入にいたることが多いのです。
特に高い買い物をした際にはアンカリング効果も働き高い価格がアンカーとなり安い買い物にはついで買いを行ってしまうのです。
ファストフードでハンバーガーを頼んだ場合でも「一緒にポテトはいかがですか?」と言われると付けてしまうのもこの効果を使っています。
小さい頃に遠足に行った際に「帰るまでが遠足ですよ」と何度も言われたことがあると思います。
これは遠足をいうメインイベントが終わってしまうと帰りに緊張が解けて事故にあってしまう可能性が高く、事故にあってしまえばせっかくの楽しかった思い出の遠足が悪い思い出になってしまうからなのです。
これが実際の生活では頻繁に起こってしまっているのです。
購入したあとに帰って考えてみると本当はいらなかったのでは無かったのかと考えたことも多々あるのではないでしょうか?

ではどうしたらテンションリダクション効果を発動させないように出来るのか?

テンションリダクション効果は人間の心理効果なのでなかなか回避するのが難しいのですが物の価値をしっかり見極める目をもつことが大事です。
この資本主義社会において(高い=良い物)という固定概念がどうしても拭えないのは事実です。
しかし本当にそうでしょうか?
価値を最優先に考えると少々高いものでも安く感じるし、安いものでも買う価値が無いものだってあります。
例えば
高い布団を買う場合に、ただ高いからこんなのはいらないと考えるのは浅はかです。
睡眠は人生で最も大事な習慣の一つです。
人生で3分の1は寝ているのですから。
睡眠によって寿命も変わってくるし、一日の活力も睡眠によって得られます。
ここで良い睡眠が得られるのであれば「高級布団を買うのはもったいないことか?」ということを考えるとわかりやすいでしょう。
このように買い物の価値をしっかり年頭において購入すると「ついで買い」をする際にも本当に購入していいものか?
自問自答が出来るようになります。
まとめ

テンションリダクション効果は購入品などを考えて購入して緊張から解放された後にすすめられると購入をしてしまう心理効果。
様々な場所で使われており「ついで買い」を誘うような文句が沢山はびこっています。
そんな罠にハマらない為にはただの「ついで買い」にならないように価値で判断し、本当に必要なものか?と自問自答して購入を考えたほうかいい。
企業は様々な手で「ついで買い」を誘ってきます。
購入を増やしすぎて「安物買いの銭失い」にならないように、心理効果の罠にハマっていないか確認してみましょう。