どうもめざしです。
人は自分で意思決定しているように思えて、実はなんらかのバイアスがかかって思考に偏りが生じてしまう動物です。
今回は無意識レベルで自分の行動が変わってしまっている心理効果を説明します。
この記事を読むことによって自分の日々の行動がある事柄からバイアスがかかってしまっている事がわかります。
そしてそのよくある行動が実は心理効果によるものだった事がわかるでしょう。
プライミング効果

心理学におけるプライミング効果とはあらかじめ受けた刺激(情報)により、行動が無意識に影響される事です。
前もって教え込むという英単語、「プライム」に由来しています。
刺激によって特定の概念が活性化させられて関連する情報(ターゲット)を連想しやすくなる効果です。
例えば
シャンデリアを10回言って
「シャンデリア、シャンデリア、シャンデリア・・・・・・・」
ガラスの靴を拾ったのは?
「シンデレラ」
残念「王子様」でした。
のような10回言ってゲームではシャンデリアと言わせる事によって同じような単語が自分に「プライム」されておりガラスの靴を拾ったのは王子様にも関わらず、シンデレラと言ってしまうという事です。
このようにあらかじめ与えられる刺激を「プライマー」と言いそのプライマーによって影響を受けて
後に出てくる刺激を「ターゲット」と言います。
プライミング効果の実験

心理学者のジョン・バルフ氏らが1996年の論文で発表してものが有名です。
大学生を2つのグループに分けてました。
- Aグループには無作為に選んだ単語のセットを与えました。
- Bグループには高齢者を連想させる単語セットを与えました。
それらの単語を使って短文を作るよう指示をしました。
作業終了後学生たちの歩く速度を測定したところ「高齢者」を連想させる単語を配られたBグループは
Aグループよりも遅くなっていたことがわかりました。
「高齢者」を連想させる単語から影響を受け無意識に高齢者らしく振舞ったというわけです。
単語セットが「プライマー」、学生の行動が「ターゲット」となったのです。
プライミングには以下の二つがあります。
- 直接プライミング
- 間接プライミング
直接プライミング
先行刺激の「プライマー」と後の刺激の「ターゲット」に分かれているがプライマーとターゲットが直接的で同じ事を直接プライミングと言う
例えば
ラーメンの広告やCMを見てラーメンが食べたくなり食べに行った。
これはラーメンの広告やCMがプライマー、ラーメンを食べに行ったのがターゲットとなります。
間接プライミング
これは先行刺激の「プライマー」と後の刺激の「ターゲット」が異なる場合の事を指します。
例えば
車の話をしていて「丸いものと言えば何を思いつくか?」と尋ねられると、信号やタイヤなどプライマーとターゲットの直接的ではない場合の事を言います。
日々プライミング効果に触れている日常

私たちは日々企業の広告やCM、セールスマンなどからプライミング効果によって自分が意思決定していると思っていても実はしっかり「ターゲット」へ導かれている可能性があります。
ここで注意したいのは人間は9割が無意識で意思決定してしまっているという事です。
この無意識をうまく操られているというのを知る事が大事です。
この効果を知る事で自分の意思決定を少しでも本当の自分のものとして出来るようになる事を日々気を付けましょう。
無意識ならば上手に人生の良い方向へ使いこなそう

このプライミング効果は自分自身へも上手に使いこなす事によってよりよい人生へと導くことも可能です。
その一つがアファメーションです。
アファメーションは自分自身への暗示をかける事です。
常に「○○できる」「○○する」と断定的に自分に言い聞かせる事で無意識に自分のやりたい事が自然と出来てしまうという事です。
この自分への暗示が「プライマー」後発的に目標達成が出来ている事が「ターゲット」として上手に使いこなす事によって無意識に成功へと近づいていけるのです。
間違っても「○○できない」「○○したくない」などネガティブな事を言わないようにしてください。
このネガティブな言葉にもしっかりと人間は無意識レベルで引っ張られて行き出来ない事がた「ターゲット」として実現してしまいます。

まとめ

プライミング効果あらかじめ受けた刺激によって行動が無意識に影響される事です。
先行刺激「プライマー」それに引っ張られてて連想し行動してしまう事を「ターゲット」という。
10回言ってゲームなどがプライミング効果を使った遊びである。
プライミング効果には直接プライミングと間接プライミングがある。
日々プライミング効果に触れている為この効果を知る事で自分の意思決定を考える事が出来る。
人生にもアファメーションして上手に使いこなし、より良い人生へと導いてみよう。