ブーメラン効果とは相手を説得すると、かえって逆効果になってしまい、説得した内容とは逆の行動や態度を取ってしまうという心理効果です。
相手を説得しようとすればする程相手は抵抗を続けてしまうことです。
例えば
勉強をしようと思っていた矢先に・・親から「勉強しなさい」と強い口調で言われた場合にかえってやりたくなくなってしまうというものです。
営業で売り込みをしている場合に「契約を取ってこないと目標数字に達成できない」場合は、どうしても押し付けるように売りつけようとしてしまいます。
すると相手は嫌悪感を抱き、契約をしなくなるのです。
ブーメラン効果が起こる理由

人間というのは無意識に自由を求める動物なのです。
誰かに説教や押し付けをされると人間は「自分の自由の領域が侵される」と感じ取ります。
そこで反発をして自由への解放を求め自由保持しよう抵抗するのです。
ブーメラン効果を知り応用する

恋愛でのブーメラン効果とその失敗3つ
- 価値観の押し付け
- 何者でもない人からの説教
- 意見の賛同
恋愛でのブーメラン効果
恋愛では何度もデートに誘ったり、断れないくらいの日程で会うのを強要したりとしつこくすることによって自由が奪われ逆効果となってしまいます。
「好き」と言われるは嬉しい人が多いですがしつこさが上回ってしまうと逆効果になり「面倒な人」というレッテルを貼られてしまいます。
押し引きをするくらいが丁度いいのです。
価値観の押し付け
自分の価値観が正しいと思っている人ほど自分の価値観を人に押し付けて「こっちの考えのほうがいい」という説得に入ってしまいます。
価値観というのは人それぞれです。
みんなが自分が正しいと思っており、正解はないのです。
他人の価値観は触れるくらいで、そこから学ぶ(そんな価値観もあるのか・・)くらい思ってるのが丁度いいのです。
何者でもない人の説教
尊敬できる人からの教えであれば素直に受け入れ、心に響くときもあるかもしれません。
権威性(優れていると一般的に認められている人)のある人であれば、言っていることにも信憑性が出てきます。
その権威性が無い人がただ説教するのはブーメラン効果が働き、かなりの抵抗を起こします。
どれだけ正しいことを言っていても何を言われるかではなく、誰から言われるかで心の響き方も変わってきます。
意見の賛同
自分の意見が正しいから、その意見と一緒にしてほしいというただの賛同と押し付けは、ブーメラン効果が発動します。
ただ賛同をせがむだけなく一旦意見を受け入れたうえで、理由と共感を交えて賛同するようにお願いすると自分の意見はとても通りやすくなります。
まずは受け入れることから始めましょう。
ブーメラン効果を発動させないようにするには

- 信頼関係の構築(強化)
- 一度受け入れて褒める
信頼関係の構築(強化)
人は見ず知らずの人に説得をされるとどうしても心理的に壁を作ってしまいます。
その人がどんな人でどんな性格をしているかで信頼度は変わってくるのです。
信頼関係の構築を行ってからの説得というのはブーメラン効果が起こりにくいのです。

一度受け入れて褒める
自由を奪う行為はブーメラン効果を発動させるので、まずは全て受け入れて褒めてあげることによっ相手は自分が受け入れられたと思い、こちらの意見や説得にも応じやすくなります。
自分が言いたいことは二の次にしてまずは相手を受け入れ褒めることを第一にすべきなのです。
まとめ

ブーメラン効果とは相手を説得すればするほと反発し、説得した行動とは逆の行動をとってしまう効果のこと。
人は自由でいたい動物で説得をするほど自由が奪われると勘違いし、反発してしまう。
信頼関係をしっかり構築して自分の説得を思い通りにもっていくよう心掛ける。
まずは相手の意見をしっかり受け入れ承認してやることによってブーメラン効果がおこりにくくなる。
この心理効果を知っていれば押してばかりいる説得(説教)は逆効果だとわかったでしょう。
人間関係をより良いものにする為にもしっかり頭にいれておきましょう。