ラポールトークとはラポール(rapport)フランス語で「橋を架ける」という意味で英語だとラポートとなります。
「信頼関係を築く」という解釈で大丈夫です。
相手を心を架け橋で繋がっている状態、つまり信頼関係が築けている状態を指します。
相手とラポールを築けるかはとても重要です。
デボラ・タネンという言語学者は「人の発言にはリポートトーク(report-talk)とラポートトーク(rapport-talk)」の2種類があると述べています。
リポートトーク

リポートトークは事実や情報をそのまま述べることでリポーターが現場で状況を報告するような事実に基づいた内容を話すことを指します。
プレゼンや会議などで報告をする場合や会話の中でも感情を入れずにあったことを淡々と話すやり方をリポートトークと言います。
ラポートトーク

ラポートトークは相手の感情や情緒に働きかける話し方をしていく方法です。
まずは信頼関係を築いてから本題に入る信頼関係を築く段階です。
ここで大事になってくるのが質問と共感です。
自分からしっかり興味を持って話を進めていくといいのです。
自分の興味のあることを、他人に興味を持ってもらえる程嬉しいことはありません。
そして相手の興味があることを褒めることで相手の信頼関係が生まれます。
趣味や嗜好品などについて話題を掘り下げていくとどんどんラポールが形成されていくのです。
仕事で使うラポートトークとリポートトーク

ではラポールトークとリポートトークどちらを使ったほうがいいのか?
結論はバランスが一番大事だということです。
ラポートトークだけだとお客と話す際に仕事として来ているのに、仕事以外の話になり、わざとらしくなってしまいがちです。
リポートトークだけだと話が単調になり淡々と話しを進めていっているだけなので相手はつまらなくなってしまいます。
相手の悩みを共感した上でセールストークへ繋げていく流れや型を自分なりに模索していくようにするといいのです。
業種にもよるのですが、ラポートトークを6割~7割、リポートトークを3割~4割ほどで進めていくのが仕事では一番効果的です。
ラポートは雑談量

他人と親密になるのに大事なことは、雑談をすることなのです。
人間関係で一番大事にしなければいけないのは雑談の量なのです。
好感度と雑談の量は完全に比例することはハーバート大学研究結果も出ているのです。
雑談といっても長話をしなければいけないのではなく、何気ない天気の話や今ハマっていることなどをこまめに話をするといいのです。
1時間話をするより5分を10回話した方がラポールは築きやすいのです。
雑談の苦手な人へ

雑談のきっかけはお互いの挨拶から始まります。
「こんにちわは」だけでなくても「どうも」「よっ」などなんでもいいので挨拶をすることが大事です。
挨拶は目が合うまでが挨拶です。
ここを意識しましょう。
ミラーリングやバックトラッキングなどを駆使して相手との会話を上手に行うことも一つのテクニックです。
「話上手は聞き上手」
先ほどにもあったように相手に興味を持って質問をしていればとにかく雑談が上手くいきます。
ここでちょっとしたテクニックを紹介
フォローアップクエスチョン
これは相づちと質問を繰り返すやりかたです。
「へ~」(相づち)
「どうして?」(質問)
「わかるわかる」(相づち)
「きっかけは?」(質問)
「そうなんだ」(相づち)
「いるからなの?」(質問)
このうように多くは話さなくても相づちを質問を繰り返すことによって相手は気持ちよく会話をしてくれるのです。
ここで大事になってくるのが間です。
日常生活の中で間は練習で習得できます。
まとめ

ラポールトークとは「橋を架ける」と言う意味で相手を自分に信頼関係の橋をかけるイメージで話をすること。
リポートトークとは事実を報告のように状況を説明する話法。
両方のバランスを意識して仕事を優位に進めることをオススメします。
どのような場所でも雑談の量は大事です。
雑談をすれば幸運にもなるし人気者にもなります。
無口では無くても話さないように感じられている人は、質問を多くし、たわいもない話を常に出来るよう取り組んでいきましょう。