日々日常生活をしているとイライラすることや怒りたくなることは誰しもがあります。
今回はアンガーマネジメントについて解説していきます。
アンガー(anger)=怒り マネジメント (management )=管理する
つまり怒りをしっかり管理して怒りによる失敗を無くす方法です。
怒りは誰だってある感情です。
日々穏やかに暮らいたいのなんでみんなが思うことです。
しかしそうはいかないのが人生なのです。
アンガーマネジメント

アンガーマネジメントとはイライラや怒りという感情をコントロールすることです。
カッとなって衝動的な言動や行動を抑制し適切な問題解決やコミュニケーションに繋げる為の手法です。
「キレる」という言葉がよく使われます。
感情をコントロール出来ずに表に出してしまう行動のことです。
実際には怒りというのは自分自身でコントロールできるとされており、「キレる」というのは自分自身をコントロール出来ていない証拠です。
この「キレる」という行為は誰も幸せになりません。
言った本人も後々になって自己嫌悪が止まらないことが多いからです。
怒りとどのように向き合う?

喜怒哀楽は人間にとっては大事な感情なのです。
この感情があるから人は行動と言う物を起こすのです。
「ホメオスタシス」という言葉を聞いたことがありますか?
別名「恒常性維持機能」とも言います。
この機能が人間には備わっています。
「恒常性維持機能」とは今の生きていられる状況をなるべく維持しよとする人間の機能なのです。
今まで生きてこられた経験と同じようなことをしていれば死ぬ危険がなく生きていけるという体が反応してしまうのです。
そこで現状を維持しようとする人間を二次的に「危険だよ」「逃げてよ、戦ってよ」と無理にでも焚きつけるのがネガティブな感情なのです。
人間の脳を理解しておこう

人間の脳は大きく3つの層の構造をしてます。
- 爬虫類脳(脳幹) 本能をつかさどる
- 哺乳類脳(大脳辺縁系) 喜怒哀楽
- 人間脳(大脳新皮質)思考・価値観など
1、爬虫類脳は人間の生存に関わる自律神経や心臓、内臓のコントロール、反射的な動作といった本能的な部分です。
2、哺乳類脳は高度な身体運動抑制などを担います。感情もここから発生します。
3、人間脳は自分の思考や価値観など人間特有の考えを形成する為の部分です。
この哺乳類脳が体への信号を送り感情から行動へと作りだされるのです。
怒りの本音のサインは「わかってほしい」

怒りの本当のサインは「私の本音をわかってほしい」というサインなのです。
悲しみ、嫌悪感、劣等感、罪悪感、不安、嫉妬など、誰もがもっている過去の経験が記憶として残り、その辛さを感じないように無意識に否定し、抑え込んでしまって、脳が「危険」と指令を出し、攻撃という行動に出てしまうのです。
ここでわかるのは怒りを表に出してしまうのは心が弱い人のする防御行為なのです。
めざしの体験談

元々心が弱く、社会人になり必死にやってきたが、上司からは人間否定されるような言葉を浴びせられ理不尽なことばかり言われる。
20代はうつ病を患い、仕事に行く前にトイレで嗚咽に苦しむ毎日でした。
その当時仕事が出来る先輩が元々ヤンキーだったこともあり、気にくわないことがあると怒号が飛び交っていた社内。
部下だった私はなるべくその人を距離をおくように心掛けましたが直属の部下をいうこともありなかなか距離を置くわけにはいきませんでした。
その怒号が飛び交っていても数字をしっかり上げる先輩。
自分はそこで(数字を上げているから正しい)と安易な考えで見習ってしまったのです。
ある程度数字を上げれるようになってくると、その先輩のように「すぐにキレて部下を叱咤する」という愚行を行っていました。
しかし3年程前からこのアンガーマネジメントの勉強をして怒りはコントロール出来るとわかり、キレるということをやめました。
すると少しづつ周りの反応も変わってきたのです。
部下からは話掛けてもらえる。
仕事もどんどん入ってくる。 等々
一方アンガーマネジメントがわかっていないその上司は、年数が経つにつれて注意出来る人も少なくなって、注意しても「キレる」ので周りからは「腫れ物」として扱われ、誰も何も言わなくなり挙句の果てには左遷人事にあういったことが起こってしまいました。
やはり自分の頭で考えよう

「キレる」という行為は決して良くない行為だと、誰もがわかっていることです。
得意先には「キレる」ことはなくても社内だったらすぐ「キレる」。
「このようなことをしない」という努力を日々行っていくことが大事なのです。
元々「キレる」といる行動を行っていた人は「キレない」と決めて行動しても元々の行動を周りに印象付いているためなかなか払拭できません。
そこは時間を掛けて信頼を積み上げていくことしかないのです。
「キレる」とは相手を無理矢理変えようとする行為に等しいのです。
他人は変わりません。
変えられるのは自分だけです。自分の影響で変えれる事柄だけに集中しましょう。
そうするとなぜか他人が変わりだします。
まとめ

アンガーマネジメントをいう言葉があり怒りをはコントロールできることを知る。
喜怒哀楽を脳が反応して行動を起こしてしまう。
「キレる」という行動は全てにおいて良い結果をもたらさない。
自分の感情としっかり向き合い自分自身をコントロールしていきたいですね。