ミラーリングとは相手の行動をミラー(鏡)のように真似ることで親近感を持たせたり好感を意図的に抱かせるテクニックのことです。
ミラーリングの実験

アメリカの心理学者ターニャ・チャードランドとジョン・バーが1999年に実施していた実験。
参加者は2人組で課題に取り組みます。
その内の一人は実験の協力者で課題をこなしながら意図的に足を揺らしたり、別の組では自分の顔を触るというものです。
実験結果、参加者は相手のように足を揺らしたり、顔を触る回数が増えたそうです。
後から真似したことを確認してみると、真似したことは全く意識しておらず、相手にそんあ癖があったことすら知りませんでした。
人は相手の癖を無意識に真似をしてしまう動物なのです。
次の実験では
参加者と実験協力者のペアと作り、2人に15分の会話をさせます。
半分の実験協力者は声の調子や喋り方を真似をする一方、もう半分は真似をせずに会話を進めました。
実験結果、真似された方の参加者は真似されなかった参加者より15%も多く実験協力者のことを好意的に思い会話もスムーズだったと答えました。
このように自分の行動が真似されるだけで相手の好感度を勝ち取る事が出来るのです。
次の実験では
参加者は10個の広告について1つあたり30秒で意見を述べてもらいます。
この時、実験者は参加者の姿勢を密かに真似して前かがみになったり、腕を組んだりします。
実験者は部屋を出ていき、その後また戻ってきます。その際に偶然を装ってペンをバラバラに落とします。
すると真似されなかった参加者は33%の人しかペンを拾わなかったのに対して、密かに真似をされた参加者はなんと100%の人が拾ったのでした。
ミラーリングを合わせて知っておきたいバックトラッキング

バックトラッキングとは日本語で「オウム返し」と言われている会話の方法です。
相手の発した言葉や感情を同じような表現をすることで相手の共感を得やすくなるのです。
相手:「昨日ゴルフしたんだよね」
私:「昨日ゴルフされたんですね」
のように相手が言ったことに対して同じ言葉で返す会話のテクニックなのです。
頷くだけではダメなのか?
頷くだけではダメです。
頷くだけではどうしても空返事なってしまうことがあるからです。
空返事をしてしまうと相手は自分の話を聞いてくれないと思い相手に嫌悪感が増して話すのをやめてしまい、その後心を閉ざしてしまいます。
そこでバックトラッキングをすることで
「あなたの話を聞いていますよ」
「内容をしっかり聞いていますよ」
「話を受け入れてますよ」
といった相手への安心感を与えることが出来るのです。
バックトラッキングの使い方

バックトラッキングは話をしているうえでしっかり聞いているというアピールですので肯定でも否定でもないことが大事です。
特に男性が女性に話を聞いている時にどうしても解決策などを話してしまいます。
女性はただ話をほしいだけの可能性がほとんどで解決策など求めていないのです
ここで使えるのがバックトラッキングなのです。
バックトラッキングを使う上で基本的にはオウム返しをするだけでいいのですが、一工夫のエッセンスを加えることでとても良い印象になります。
言葉を少し変換する
相手:「最近健康に気を使ってるんだよね」
自分:「体調に気を使ってらっしゃるんですね」
相手:「息子の挑戦を見て成長を感じたんだよね」
自分:「お子さんがチャレンジされたんですね」
など同じ意味でも言い方を変えることによってしっかり聞いていますよというアピールになります。
質問を入れるとより効果的
バックトラッキングでオウム返しをした後に感想などの質問を入れる方法です。
相手:「この前息子と釣りに行ってきたんだよね」
自分:「息子さんと釣りに行かれたんですね。釣れましたか?」
相手:「この前映画館で○○っていう映画を見たんだよね」
自分:「○○の映画を見たんですね。面白かったですか?」
このようにバックトラッキングを使用して質問をプラスして返すことによって会話も弾みますしどのような話でも繰り返し使う事が出来ます。
まとめ

ミラーリングを使うことによって相手からの親近感を得る事が出来る。
ミラーリングは相手の行動を鏡のように真似すること。
会話でもミラーリングに似たバックトラッキングという方法がある。
バックトラッキングとはオウム返しのことで相手に話を聞いていますよという安心感を与えることが出来る。
このミラーリングやバックトラッキングを意図的に使うことで人間関係をより良い物にしスムーズに打ち解ける術として使うことをオススメします。
