どうもめざしです。
今回は人間はどんな人であっても権威性の強い人には忠実に従ってしまう心理実験を紹介します。
この記事を読むことによってどんなに誠実な人間であっても権威のある人からの命令には悪い事でも
従ってしまうという事がわかります。
その悪い事をしない為にもこのようなバイアスにかからないように知っておくこと大事なのです。
ミルグラムの実験

人は閉鎖的な状況における権威者の指示に従う人間の心理状況を実験したものである。
アメリカのイェール大学の心理学者、スタンリーミルグラムが1963年にアメリカの心理学会誌に投稿した、権威者の指示に従う人間心理状況を実験した。
アイヒマンの実験、アイヒマンテストとも言う
アイヒマンとは

数百万人のユダヤ人を絶滅収容所に輸送する責任者だったアドルフアイヒマンは第二次世界大戦後はアルゼンチン逃亡生活を送ったが、1960年にイスラエルに連行された。
1961年4月より人道に対する罪や戦争犯罪の責任などを問われて裁判にかけられ、同年12月に有罪、死刑判決が下され翌年5月に絞首刑に処された。
アイヒマンは極悪非道かと思ったら極めて小役人的な平凡な人間だった。
つまりどこにでもいる普通の人がナチスという権力に服従したが為に大量虐殺の片棒を担がされたのです。
ミルグラムの実験の担いは善人が権威に屈して悪い事をしてしまう点にあるのです。
ミルグラムの実験内容

- 被験者を募集する
- 無作為に集められた人々を教師役を生徒役に分け、それぞれ異なる部屋に入れる
- 教師役となった被験者は15ボルト~450ボルトまでの電気ショックを与えられるボタンの前に座らされる
- 教師役は別の部屋にいる生徒役に問題を出し間違えたら生徒役の体に電流を流すボタンを押して罰を与えるように指示を入れる
- 電流は間違いが増えれば増えるほどんどん強くしていくことを指示される
- 生徒役はあらかじめ間違えるように指示されているので電流がどんどん強くなる(実際には電流は流れない)
- 75ボルト 不快感を呟く
- 120ボルト 大声で苦痛を訴える
- 135ボルト うめき声をあげる
- 150ボルト 絶叫する
- 180ボルト 「痛くてたまらない」と叫ぶ
- 270ボルト 苦悶の金切を上げる
- 300ボルト 壁を叩いて実験中止を求める
- 315ボルト 壁を叩いて事件を降りると叫ぶ
- 330ボルト 無反応になる
- 教師役の被験者がボタンを押す事を躊躇すると白衣を着た権威のありそうな男性が淡々をした口調で「そのまま続けてください、続けてもらわないと実験が成り立ちませんと継続を促す。
この実験は苦痛を訴える生徒役の被験者を目の当たりにしながらもどこまで権威に服従してしまうのか?
実験結果

生徒役の被験者が最後までボタンを押す確率は65%に達しました。
ちなみに300ボルトに達する前に実験を中止したものは一人もいなかったそうです。
この実験でわかる事
アイヒマンもそうですが人は権威の前ではどれだけでも非情になれてしまう生き物なのです。
それがたとえ人の命を奪う行為だとしても権威の前には自分の感情を押し殺してその行為を行って
しまうのです。
この実験結果が示す自分の行動を制限してしまうバイアスが存在してします。
権威がある人がいう事が全て正しいかどうかをわからないという点です。
人間は群れを作って生活していた動物です。
偉い人の命令に背けば自分が殺されるという構図が出来上がっています。
だから自分の身を守る為にも権威ある人の命令に従っている方がいいのです。
しかし今現状、権威のある人でも完璧な人間ではありません。
ですから今現状は従うしかなくても自分の考えを持ちつつ盲目的に受け入れるのではなく
必ず他のやりかたや方法はいくらでもあると思い行動する事が大事です。
ひと昔前は携帯電話なんて物は無いのが当たり前でした。
しかし現在はどうでしょう?
言うまでもありませんね。
このようにその時代背景で常識などが変わっていくのです。
アイヒマンもその時代はその行為が正しいと思って行っていた行動ですがやはり人の命を
奪う行為と言うのは間違いなく良い行為ではありません。
どうしても反抗できない事もあるかもしてませんが自分の考えをしっかり持ちその正しいを
思える行動をしっかり行う事が、ある程度時間が経ったときに後悔しないような過去の思い出
となって自分を支えてくれることでしょう。
まとめ

アドルフアイヒマンと言う男がユダヤ人虐殺の指示を出して死刑になった。
アイヒマンは平凡な人間だったが権威を前にはどんなことでも屈してしまう事がわかった。
権威にもその時代背景で正しいかどうかは変わってしまう。
時代背景があったとしても自分の意見をしっかり持って行動していた方が後悔しない過去の思い出となる。
この時代は特に多様性が求められる時代となりました。
過去の常識は今の非常識になるのはよくある事です。
間違っていたとしても修正しながら自分の人生を歩んでいきたいものです。
