近年なにかと話題になっている「繊細さん」
繊細さんとは「敏感すぎる人」「とても敏感な人」という関連でそう呼ばれています。
繊細さんは「HSP」とも呼ばれHighly Sensitive Personの頭文字をとってHSPと呼んでいます。
今回は繊細さんとはどのような人間なのか?
繊細さんはなぜ周りとは違うのか?
繊細さんが生きやすい生活の対処法などを書いていきます。
そもそも繊細さんとはどんな人?

- 繊細さんは職場で機嫌の悪い人がいると気になる。
- 人と長時間一緒にいると疲れる
- 小さなミスに気付いて仕事に時間がかかってしまう
などなど周りの人が気付かない点に気付いてしまうという性質があります。
自分の外側で起きていることにも関わらず機嫌が悪いひとがいるだけで「もしかしたら自分のせい?」などといらない詮索を自分自身でしてしまい疲弊してしまいます。
繊細さんはなぜ周りとちがうのか?

アメリカの心理学者エイレン・アーロン博士が行った実験によると「生まれつき繊細な人は5人に1人の割合で存在する」ことがわかりました。
繊細な人は赤ん坊の頃から刺激に対して反応しやすのだそうです。
脳内にノルエピネクリンやコルチゾールといった脳内ホルモンの分泌が人より多いのです。
要はストレスホルモンの分泌が他より多いのです。
これは人間だけではなくネコやイヌ、サルなどもその動物全体の15%~20%程度存在しており、属性として生き延びる為に生まれた性格だと考えられています。
繊細さんはいけないこと?

繊細さんはとにかく感じる力が強いのです。
他人の感情や場の雰囲気、そしてその刺激に自分の内側で起こっている不安や変化も敏感に感じ取ります。
繊細だからこそ良い面もあります。
感じ取るチカラが強いからこそ良い面や機嫌がいい人や褒められたこと、普通は気付かない些細なラッキーに気付いてほっこりすることが多いのです。
悪い面を感じるチカラが強い分、良い面も感じるチカラが強いのでその良い面を感じるチカラを強めていく努力をするといいのです。
繊細さんさんが生きやすい対処法

繊細さんはどうしても感じるチカラが強い為自分の中で対処する必要があります。
対処するには以下のことを自分に取り入れるようにしましょう。
「とりあえず」をとりいれる
「こうしたい」を大事にする
「とりあえず」をとりいれる
繊細さんは全てにおいてベストを求めすぎる性格のため、行動に制限がかかってしまいます。
- 全て完璧でないと質問はしてはいけない。
- 準備を完璧にしないと作業に取り掛かってはいけない。
など考えなくてもいいことを考えすぎて行動出来ていないことが多いのです。
そんな場合は「とりあえず」をとりいれるといいでしょう。
- わからないから“とりあず”質問してみる。
- “とりあえず”作業にとりかかってみる。
このような感覚をもっていると自分の制限が解かれて行動することが楽になります。
「こうしたい」を大事にする
繊細さんは周りに気が使えることが多く、「こうするべき」や「こうあるべき」などの判断基準で生きています。
ですから人に合わせるのが疲れる、人の価値観で行動してしまい疲弊するなどが起こってしまいます。
そんな場合は「こうしたい」とり入れてみましょう。
- 「話を聞いてもらいたい」から話せる場に行く。
- 「○○をやりたいから一緒にしよう」と友達を誘ってみる。
- 「休みたいから今日は休もう」
このように自分の本音に気付き、こうしたいという気持ちを大事にすることによって周りにも同じような人間が集まり、実は気を使って疲弊していたのは自分だけで意外と本音で生きるのは気持ちいいと発見もあります。
しかも休んでもいいという安心感をもつことで意外と休まずに仕事に取り組める場合もあるのです。
繊細さんの実力を発揮できる方法

繊細さんが敏感なのに対して繊細でないひとは元々感覚を持ち合わせていない為相手の「わからない」という感覚が「わからない」のです。
繊細さんがキライという感覚は特に優れており、その感覚は大体当たっています。
しかもそのキライを否定してその人に「接するべき」として接していても結局はトラブルの原因になったり元々キライなので少しの嫌な出来事がトラウマや嫌な思い出となってしまうこともあります。
キライではなく好きを大事にして行動するようにしましょう。
他人に接するときや仕事を選ぶときなどはとにかく得意を大事にすることです。
これは全ての人にも言えることですが、繊細さんは特に得意なことでないと苦手の克服が少し苦手なので、成果が出るのが遅くなります。
得意なことだと楽しくて無理せずに出来て、考え、工夫し、そのうえで成果が出るから自分にとって最高の好循環が生まれます。
まとめ

繊細さんはHSPと呼ばれる「敏感な人」で5人に1人が持っている性質です。
そこまでレアな人材ではなく気付いていないだけで職場にも何人かは必ず存在します。
人の機嫌に敏感になりいつも疲弊している人は自分では気付いていない繊細さんな可能性もあります。
自分が繊細さんであることを自覚するととても生きやすくなったりすることだってあります。
自分の感覚に素直になり生きやすい選択や、内面に向き合って幸せな人生へ歩んで行きましょう。