- 一つ物をかったらそのブランドで全身揃えたくなった。
- シリーズ物を買ったら全てコンプリートしたくなった。
このような経験がある人も多いのではないでしょうか?
これはディドロ効果をいう心理効果が働き、一つ物を買っただけなのに揃えたくなってしまうのです。
今回はディドロ効果が起こる理由とその心理効果が起こってしまう理由を解説します。
この記事を読むことで人間の統一したい心理がわかります。
ディドロ効果とは

ディドロ効果とは新しい物を買ったらそれと同時に他の物も揃えたくなり心理です。
例えば
家具などでアンティークな家具を買っておいたが周りの統一感がないためにカーペットや椅子なども同じようなアンティーク調の家具で揃えた。
キャンプ道具で迷彩柄を買ったらほかのキャンプ道具も迷彩柄で統一感を持たせた。
このように人間はありとあらゆるものを統一感を持たせることによって満足感を得られるのです。
ディドロ効果の由来

「ディドロ効果」はドゥニ・ディドロという人物から来ています。
ある日ドゥニ・ディドロはおしゃれなガウンをプレゼントされました。
ガウンが良すぎて自分の家具や書斎に合わないから見合う物に買い換えてしまいました。
そして散財したあげくお金を使い果たしてしまいました。
このドゥニ・ディドロはエッセイを書きました。
そのエッセイを読んだグラント・マクラッケンが「新しいものを買ったらそれに見合ったもので揃えてしまう」という心理を「ディドロ効果」と呼びました。

要するにディドロさんのエッセイを読んだマクラッケンさんが名前を付けたということだね。
ディドロ効果が起こる理由

ディドロ効果は人間の一貫性の原理が働くことで起こります。
人間は多くの人と行動を共にすることが多い動物です。
会社や友達などと何かを行動する際に、意見や言動、行動が二転、三転する人には信用が付かないというのが昔からの定説になっています。
一貫性を持っている人は魅力的であるし、信頼性にも優れているというのが周りから見た反応なのです。
信用されないということはそのコミュニティーの中で承認されないということになります。
ですから承認をされたいという人間の本能に従えば一貫性を保つことになります。
もう一つの理由は一貫性を保つことによって選択の幅を狭められるということです。
人間は一日に常に決定を行って生きています。
例えば
今日は何色の服で行こう?
傘はもっていこうかな?
お昼はなにを食べようかな?
等々
人間の一日の決定回数は35000回と言われています。
ここで決定を悩んで脳の負担をかけるより一貫性を持ち決定できるようにしておきたいのです。
そうすることで脳への負担を減らし、深く考えなくても生活を続けられるようにしているのです。
ディドロ効果がはびこる社会

ディドロ効果は日常に至るところで見受けられます。
例えば
Mac製品を1つ買ったら全てMacで揃えたくなった。
スマホゲームのガチャは無料で何度か引いてレアキャラが出てきたらそのシリーズは揃えたくなり課金の無限ループにハマってしまいます。
ゴルフ用品を一つ買ってしまった場合そのブランドで揃えたくなりゴルフウェアなども統一するとプロっぽく見えて上手に見えてカッコイイ。
漫画に出てくるフィギアを集めだすとほかのキャラクターも全部集めたくなってしまう。
ブランド物の小物をもらったら財布やキーケースなど統一感を出したくなる。
このような戦略は企業が私たちに対して行っているマーケティング戦略なのです。
まとめ

統一したい心理はディドロ効果が働いているため他のものまで買いそろえてしまう。
ディドロ効果は人間心理なので衝動はなかなか抑えられませんが金銭的にとてもリスクになります。
統一感が出るととても満足しますが、自己満足になっていることが多いのです。
マーケティングの罠にかからない為にもディドロ効果の罠にはまっていないか自問自答するのもいいでしょう。
余裕がある人は統一すると一貫性があるように見えてオシャレかもしれませんね。