アフォーダンス理論を具体的に簡単に解説

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アフォーダンス理論とは過去の経験によってそれに対する行動や考え方が結び付けられる効果のことです。

結び付けられたイメージや考え方などを「アフォーダンス」と言い、固定概念と同じような意味合いで使われる場合もあります。

アフォーダンス(affordance)は「与える、提供する」という意味の英語affordから作られた造語です。

1950年代後半にアメリカの知覚心理学者ジェームス・J・ギブソンにより提唱されました。
「環境がアフォード(提供)したものを人間(動物)がピックアップする」というものです。

そのアフォーダンス理論はアメリカの認知科学者のドナルド・ノーマン氏が1988年に出した著書により、本来のアフォーダンスと異なる意図で世間に広まりました。

ノーマン氏は「人とモノの関係性」をユーザー伝達し、ヒントを示すというものです。

例えば

板がありドアノブが付いていると私たちはドアノブを回してそのドアを開けて入ろうとしてます。

ふすまのようにスライドして開けるようなタイプの取手はには押したり、引いたりしようという行動を起こそうとは思いません。

パソコンのリンクも青色で文字が書かれていると「そこをクリックするんだな」という行動が無意識に出来てしまいます。

ツイッター、ユーチューブ、LINEなどもアイコンを見るだけで多少ロゴが違っていても色を形だけで判断してクリックしてしまいます。

椅子に関しても人間は椅子見るだけで「座って使う物」とは書いていなくても、その形や大きさ、高さをみることによって「形が(アフォード)し座るという(ピックアップ)」を行います。

目次

現代にどんどん浸透しているアフォーダンス理論

現代はスマホが普及してアフォーダンスされる機会が多くなり、よくアイコンだけでなく設定画面に対しても上記のマークがを探して自分自信の使いやすいようにカスタマイズしています。

世界中の頭の良い人がこのアフォーダンス理論を知っていてその「アイコン=○○」といった感覚を植え付け、行動へと駆り出されるように仕組んでいます。

時代の変化によってアフォーダンス理論にも変化が生じる

一昔前はウォークマンと言えばイヤホンと耳にいれて音楽を聴く行動を起こすものでしたが、今となってはスマホが音楽を聴くものという、普通のことになっています。

お金に関しても少しづつ変化が起きています。

物を購入する場合にレジに行き商品を出すとお金を出すというアフォードされその情報をピックアップして受け取っていましたが、アマゾンGOなどの店舗になるとその行動すらもしなくていい状況が作られつつあります。

今後は当たり前のアフォードが変わってくる

以前は当たり前だったアフォード(提供)~ピックアップ(受け取る)がどんどん変わっており、鍵穴があれば私達は鍵穴に鍵を入れ回して開けるという行動をとっています。

鍵穴がアフォード(提供)鍵を入れて開ける(ピックアップ)がなされていますが、今はその鍵穴が無くなりカードキーやスマホなどで鍵が開くようになっておりアフォードがどんどん変化していっているのです。

まとめ

アフォーダンス理論とは過去の経験や行動などを結び付けて行動に起こす効果のこと

「形がアフォード(提供)」「行動するがピックアップ(受け取る)」こと一連の流れのことである。

現代においてはアイコンや形を見るだけで行動に起こすのが当たり前になっている昨今、このような人間の心理効果で動かされていることを忘れないのも大事なのかもしれません。

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