カリギュラ効果

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カリギュラ効果とは別名カリデュラ現象といい禁止されるとやってみたくなる心理の事です。

「絶対に見ないで」と言われるとどれだけすごい物が入っているんだろうと考えてしまい、ついつい見てしまう事です。

これはさまざまな物語でも見られる事です。

  • 「決して覗かないでください」と言われたものの気になって戸と開けてしまう「鶴の恩返し」
  • 何があっても箱は開けたらダメですと言われて玉手箱を開けてしまう「浦島太郎」

このような心理効果が人間には備わっているのです。

目次

カリギュラ効果の由来

カリギュラ効果という名称は1980年に公開されたアメリカ・イタリアの合作映画「カリギュラ」だと言われています。

「カリギュラ」は、カリスマ的なローマ皇帝カリギュラを主人公とする歴史的な映画です。

しかし実際はあまり残虐なシーンや性的シーンが多い問題作でした。

そんな「カリギュラ」に不快感を示した都市がありました。

それはアメリカ東海岸に位置するボストンです。

ボストンには数々の名門大学があり風紀的にも厳しいボストンは「カリギュラ」の上映を都市で中止します。

しかしボストン市民は上映が禁止された事でかえって作品への興味が掻き立てられてこぞって近隣都市へ足を運び、映画を見るようになりました。

その結果「カリギュラ」は大ヒットしボストンでも映画上映を解禁せざるをえなかったのです。

なぜこのような事が起こるのか?

心理的リアクタンスを提唱した心理学者のジャックブレームは「人は自由を制限されると反発し、より自由に執着するものだ」と主張しました。

人間は自分の事は自分で決めたいという本能をもっていると考えられます。

その為一定の事が禁止されると自由を奪われたように感じ、かえって「自分で選んだ行動」に価値を見出すようになります。

他人から禁止された事をあえてする事で行動の制限というストレスから解放されるのです。

カリギュラ効果の罠

カリギュラ効果で良く知られているのがダイエットです。

「揚げ物は絶対食べたらダメ」
「炭水化物は食べたらダメ」

など過度な制限を掛けてしまうと人間にはストレスがかかります。

そのストレスを発散するように少しでいいからと「ダメだとわかりながら」食べてしまいます。

そして美味しいものを食べると脳からドーパミン(快感をつかさどる脳内ホルモン)が大量に放出されます。

人間には快感を得ると、もっと快感を得たいと思う習性があり、せっかく食べ物を頑張って我慢していたのについつい食べてしまうという事が起こります。

ではどのようにしたら脳に強いストレスがかからないように出来るでしょうか?

まずは少しづつ始めるのが一番効果的でしょう。

人間は習慣で造られる生き物です。

今までやってきて行動が一番ストレスが無く生活できるのです。

その日常生活のルーティンの中で脳のストレスが感じないくらいに小さな変化から始めていくのです。

  • 今日から揚げ物を全く食べないのではなく通常より1品揚げ物を減らしてみる。
  • それが出来たら来週から2品減らしてみる。

などなど人それぞれペースがありますが急な変化が一番ストレスを感じるので上手に脳を騙していくことが大事です。

まとめ

カリギュラ効果という心理効果があり人は○○してはいけないと言われると逆にしたくなる心理。

「カリギュラ」という映画が由来となってカリギュラ効果が生まれた。

カリギュラ効果は行動を制限される事から解放されたい為にやってしまう行動。

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